三重の美しい自然の中で身近な日常生活圏内にノルディックウォーキングを組み込んでみませんか?

アーカイブ 2011年 6月

エネルギッシュな休息!

高野山から帰ってから
雨の日が続いていた
空海に関する本を何冊か初めて読んだ
難しいことはまだまだわからないが
そのなかから
「大宇宙に生きる」(松長有慶著)の一節を以下に引用させていただく。

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朝廷からも一般の人々からも
その活躍が期待され
きわめて多忙な日々をおくっていた大師は
心の奥底では
山林にひそんで大自然の中で自己をじっくり見つめたいという願いが
常に湧きおこっておりました。

(中略)

「性霊集」巻一に残されています。

澗水一杯 朝に命を支え 山霞一咽 夕に神を養う
(中略)
山鳥 時に来りて 歌いて一たび奏す
山猿 軽く跳んで 伎 倫に絶えたり
春花秋菊 笑みて我に向かい 暁の月 朝の風 情塵を洗う

大自然の中で、清貧の生活に満足し、鳥獣や四季の花、月を眺めながら、
吹く風に身をまかせ、世俗の塵をさっぱりと洗い落とす、こういう楽しみを、
君は知らないのか

(中略)

大師の大自然への憧憬は、実社会からの逃避ではなさそうです。
社会において大きく活動するための
エネルギッシュな休息とでもいえるのではないかと思います。

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今回の高野山訪問で
私は
今までよく知らなかった空海や密教の考え方に
少しでも触れることができたことを
よかったと思っている。

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「晴耕雨読」という言葉

毎日梅雨空がうっとうしいなあ・・・・・
とばかり思っていたが
午後から急に天気が好転
今度は「暑い、暑い」と言っている自分がいた

不平をいいはじめたらきりがない
私なんて中途半端で
所詮はそんなもんなんだろうと思いつつ
梅雨の油断は見逃すまいと
帰宅後30分、ノルディックウォーキングした

 

 

「晴耕雨読」という言葉があったが
梅雨時はなかなかそう簡単に割り切れないものだ
しかし夏が来ると
週末は外出してしまうだろう
本を読んで心を深めるなら今がちょうどいい

私も
働いているので
なかなか時間が自由にならない

外は晴天 でも歩きたくても歩けない
歩こうとしたら 雨が降ってきて
憎らしくなる

だから私は
最近敢えて予定をたてない
自由なときに
晴れたら晴れ 雨なら雨
一瞬一瞬
天の趣くまま
気の向くままに
したいと思うことを
溜めずに
その場ですぐしてみることにしている

off

喫茶店で、みーつけた!今日一番の言葉!

コツ・・・コツ・・・コツ・・・・

クレーム対応が終わって
電気を消して
施錠して・・・
いつの間にか誰もいなくなっていた事務所を
後にした

コツ・・・コツ・・・コツ・・・・
外は夜の雨
いつもより足音が鈍い

傘をさして帰途についたはずなのに
いつもの私より
ちょっぴり気まぐれに
駅の喫茶店の中に居た

フーーー
ひと息ついて
テーブルの上の活字に目がとまる

Take Free
「It’s My Times DOUTOR がんばる人の、がんばらない時間。」

思わず手にとってページをめくった・・・・・

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石田 衣良

がんばる時間とがんばらない時間。それは常に背中合わせ。

「集中しているときよりもリラックスしているときのほうがひらめきを得やすいで
すね。もちろん普段から考えたり悩んだりして圧力をかけていないと、ふっと
力を抜いたときに答えはでてこない。 がんばる時間とがんばらない時間って
常に背中合わせだと思います。」
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「あなたの考えは 現実からの逃避だよ」と
言われた記憶の棘が
どこかでまだ抜け切れずにいた自分・・・・

あの人はすべてわかった上で
私を鼓舞するためにそう言ったのかもしれない
いや・・・そうではないかもしれない
今は・・・・もうどっちでもいいんじゃないかと?

「がんばる時間とがんばらない時間。それは常に背中合わせ」

フーーー

・・・・・・・

コツコツコツ・・・・コツコツコツコツ
喫茶店を出た
いつもよりコーヒーが旨かった

 

 

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はじめに終わりをおもう③!高野山女人道ノルディックウォーキング!(6月5日)

朝9:00
ノルディックウォーキングをはじめる

昔女人禁制で
高野山内に入れない女性たちは
女人道と呼ばれる峠を伝い
祈りを捧げることしか
許されなかったそうだ

森のトットコは
その女人道を当時の女性たちはどんな思いで巡っただろうかと
弁天岳、轆轤峠と五感を研ぎ澄ませて歩を進めはじめる

出発点の不動坂口女人堂で
女性の団体に出会った
彼女たちは一応巡礼姿ではあるが
タクシーで移動し
御堂の人に建物の由来を聞いてはいたが
途中でドライバーにそそくさと何やら指示をだし
大きな声で喋りながらアスファルトの道を嵐のように走り去っていった

・・・・・・・・・・

「あの~お水を一杯いただけませんか?」
「さて・・・女人道はどこから入ればいいですか?」

「あそこのアスファルトの道の左上みえますか?」
「あの細い道をあがって森の中に入っていけば弁天岳にいけますよ」

「ありがとう」

なんだか彼女たちが男性役を演じて、私が女性役を演じているようで
私は少し苦笑した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、私は何故今回高野山にきたのか・・・・・・

森の中でノルディックウォーキングをしたり森林セラピーを学んだりして
人と自然と社会(文化)との関わりのなかで
自分自身も含めた”「人」が甦ってゆく過程”を
しっかりと見つめてゆきたい
そしてその”「人」の甦るヒント”の内容は
多分いろんな矛盾を抱えた”現代日本社会が甦るヒント”と
きっと同じ内容なのだろう
循環型社会への転換といいつつ
理屈だけではなかなか実際に前には進まない
いろんな場面で”羅針盤を失っている”今の日本
でも人の実体験に基づいた”ウェルネス”という視点からのアプローチでも
きっと日本が甦るための道標が明確になってくるだろう

森のトットコは直感的にそう確信している

そのヒントを具体的に掴んでゆくチャンスを
この自然や日本文化にあふれる紀伊半島(山地)
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に
求めたい

これから数年かけて
伊勢神宮、紀伊長島、尾鷲と数々の峠を越えて伊勢路を南下
熊野三山を経て小辺路に入り
最後は高野山にたどり着くノルディックウォーキングの旅
そろそろ出発する時期が近づいてきたのではなかろうか・・・・・。

「はじめに終わりをおもう」
森のトットコは
熊野古道小辺路の終着点、高野山をさきに見ておきたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数年後
伊勢路の峠や
熊野本宮を越えて
私は
この道の向こうから
歩いてやって来る・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旅の終着点・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(高野山の山で見つけた花々)

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はじめに終わりをおもう②(6月5日高野山にて)

昨晩の高野山奥の院ナイトツアーは印象的だった。
宿坊の若いお坊さんが
真っ暗で誰もいない高野山の道を奥の院まで
歴史を語りながら案内してくれる
空海の教えを手っ取り早く知ることができた
周囲がチョッピリ怖い・・・・
だけど
若いお坊さんの明るさや人懐っこさ、空海の教えを語る熱意が
われわれに怖さを感じさせない

6月5日
早朝からのお勤めをすませた後
お坊さんに「こちらへ」と案内される
どこに行くのだろう?とついていくと「ここに入ってお座りください」といわれる。
小さいお堂だった
ああツ・・・これが護摩なのか!

燃える火のそばは
炎で体が熱い
密教についてほとんど知らない私であったが
読経と太鼓の中で火と僧侶の厳しい表情を見つめていると
体の中から力が湧き出してくるような感覚がした
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=BcNHtGwREAE[/youtube]

朝9:00過ぎ
名残惜しく若いお坊さんとお話しした後
いよいよノルディックウォーキングをするために高野山女人道へ向かった
今回の旅の主眼、”はじめに終わりをおもうウォーキング”への出発である。

 

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