さて、三重ノルディックウォーキング倶楽部の話に入る前に、近隣の現在の状況を以下に述べておきます。
まず三重県の近隣県ではどこでノルディックウォーキング活動がされているでしょうか?まず愛知県では、名城公園で「鯱歩行倶楽部」が活動しています。奈良県では、奈良公園で「あおによし」が、大阪府では、大阪城公園で「アウリンコ」、滋賀県では、草津市烏丸半島で「クラブサンタクロース」が活動しています。上記の定例会活動等にそれぞれ参加してみましたが、それぞれ特色を出しつつすばらしい内容で積極的に活動をされていました。また関西地域ではそれぞれの倶楽部が連携しネットワークを形成しています。
遠方の倶楽部への参加は、新しい仲間や自然との出会いがあり、それはそれでノルディックウォーキングに新鮮な気持ちで夢中になれる面がありますが、 三重県人としてはやはり、2時間程度の活動に参加するために往復で約2時間から場合によっては約4時間程度移動時間がかかってしまうというのは正直痛い話ですよね。これではせっかく爽やかな気持ちになったのに車の移動で疲れてしまいます。あの爽快なノルディックウォーキングを身近な自分の日常生活に取り入れたいと思うならやはりもっと近場でやれる場所や仲間がほしい・・・などと思うのはごく自然なことですよね・・・・。
では、三重県内の状況はどうでしょうか?どなたかがインターネットに書いておられましたが、ほんの最近まで「三重県はノルディックウォーキングの氷河地帯」だったと言えるのではないでしょうか?ところが昨年あたりからその状況が変わってきました。まず県営伊勢アリーナの指定管理者でもある「スコルチャー三重」さんが伊勢で2年連続でノルディックウォーキングイベントを行いました。名張の行政、医療機関等でも実施しています。しかしなんといっても昨 年末の「津市森林セラピー基地オープン1周年記念行事」として津市森林セラピー協議会とスコルチャー三重さんが協力して実施されたノルディックウォーキングイベントはその参加者の多さから「氷河地帯」と言われる地域にも大きな潜在ニーズがあることを証明したと言えるのではないでしょうか?
さらに年末に「猪の倉温泉」のノルディックウォーキング専用コース開設のニュースもありましたよね!今年の津の広報にも白山地域での行事の記事が出ていましたね。徐々にノルディックウォーキングが広まって健康になれる人が一人でも増 えたらいいですよね。
ただ、私は、これだけは言いたい、ノルディックウォーキングを単なる一過性のイベント等で終わらせたら非常にもったいない、何気ない自分の日常生活圏内や生活リズムの中に組み込んで普段気に留めもしなかった身近な自然の豊かさに感動しつつ自分の命が徐々に蘇ってくる”自己効力感”を体感してこそ本物である、そのための「身近な場」を、共感していただける方々と一緒に、豊かな自然に囲まれ潜在能力の備わった三重に、この際創っちゃいませんかと。