10月30日、美杉の秋まつりが始まった
近々津市森林セラピー基地に新たなコースが加わることになる
その一つが美杉リゾート周辺の「火の谷ウォーキングコース」だ
少しどんよりした空の下
約80名の参加者とノルディックウォーキングの講習を始める
「あれ・・先生、お久しぶりや」
「また・・・来てくれたんか・・・」
なかには参加者の中に同じ会社の人が偶然いたりして
「なんや、こんなことやってんの~」
「そういうあんたもやってるやん・・・」
なんて言葉を交わす笑顔がなつかしいようで
たいそう嬉しかった
2本のポールでバランスをとりながらストレッチングを進めていくうちに
「おお・・・・こらよう効く姿勢や・・・」
という声が聞こえてきたのも嬉しかった
歩き出してすぐ
左側の森に
枝いっぱいに花をつけたサザンカを見つける
少し進むと美杉の八知地区が遠望できる高台に出た
「現在の人口5900人、杉の美しさから命名した地名「美杉」、かつては植林等で
活気があった時代もあったけど、今は仕事もなく、寂れる一方や」
下見で歩いたとき出会った地元のおじいちゃんの話を思い出した
両側を壁に囲まれ上からは木々で覆われた小さな峠の森のトンネルを抜けていく
深い森に心が吸い込まれていくようだ
この空間の向こう側にメタセコイアで始まる森が広がっている
八知地区の見晴台から森のトンネルを抜けて視界が開けやがて雲出川に下っていく
そんな空間連鎖の風景がこのコースの見所・感じどころなのかもしれない
私のノルディックウォーキングはとてもプロのインストラクタにはかなわない
しかし我々地元のもののウェルネスな生活を実現していくには
プロが残した足跡を着実に発展させていく受け皿が地域に必要だ
そんな思いではじめた「三重ノルディックウォーキング倶楽部」
下手でもいい、手づくりでいい、みんなで自分たちの健康や幸せを創って行こう!
今回のイベントでは
参加者の方々と少しだけそんな思いが共有できたような気がした。